最近のネズミ事情 |
1960年代はクマネズミとドブネズミは共存の道(生存量も同じくらい。)を歩んでいましたが、
その後の下水道などの普及によりドブネズミが占領(ドブネズミの量が増加)し始めました。
昨今ではビルなどの乱立により縦の行動が得意なクマネズミが占領(クマネズミの量が増加)し始めました。
都市ではスーパーラット(薬剤抵抗性クマネズミ)の出現も確認されています。 |
クマネズミとは
▼特徴/耳が比較的薄くて大きく、胴より尻尾が長いのが特徴です。縦の行動を得意とします。
▼寿命/3年前後 年間に5〜6回子供を産み、一回に6匹前後を産みます。
▼大きさ/体長は20cmほどで、体重は100g〜200gほどです。
▼行動場所/基本的には家や建物の中が多く、壁の中、天井裏、家具などの上などの高い所を好みます。
ドブネズミは湿った場所を好みますが、クマネズミは乾いた場所を好みます。
木や壁を登ったり、細い電線や木の枝なども尻尾などをうまく使い渡ります。
▼食性/ドブネズミほどでは無いですが雑食性です。主に植物性の食べ物を好み(動物性も食べます)
ピーナッツ、米、サツマイモなどを好みます。雑食性ですが主に食べなれた物を好んで食べます。
ドブネズミとは食性の違いがあるのでこれが分布場所の違いにも現れてきます。
ドブネズミとは
▼特徴/耳が比較的厚くて小さく、胴より尻尾が短いのが特徴です。性格は荒い。
▼寿命/3年前後 年間に5〜6回子供を産み、一回に9匹前後を産みます。
▼大きさ/体長は20〜25cmほどで、体重は200〜400gほどです。
▼行動場所/基本的には屋内、屋外問いません。
下水、床下、地下、川岸などの湿った場所を好み土中に穴をあけたりします。
ドブネズミは泳ぎがうまく、水辺を得意としますが、反対に乾燥している場所は不得手になります。
▼食性/強い雑食性で主に動物性の食べ物を好みます。どんな場所に行ってもその場所で捕りやすい物に
すぐに順応して生活していきます。主にチョコレートやピーナッツなどを特に好み、
他にはチーズや揚げ物など、キャベツや芋なども好みます。生魚より干物魚を好みます。
ハツカネズミとは
▼特徴/耳が丸くて大きめで、胴よりしっぽが短いのが特徴です。
▼寿命/1年〜1年半 年間に6〜10回子供を産み、一回に6匹前後産みます。
▼大きさ/体長は6〜9cmほどで、体重は10〜20gほどです。
▼行動場所/物置や納屋などで他の種類の動物が入りにくい箇所を好みます。
ネズミの駆除は大変難しいものです。根気良く時間をかけて行いましょう。
ただ単に粘着シートなどを敷く、殺鼠剤を撒くでは難しいのが現状です。
駆除のおおまかな流れを簡単に下記に記載してあります。 |
▼まずはおおまかな調査を行いましょう!
現在の回りの環境をよく把握しましょう。人の出入りの状況、生活環境、衛生状態、などを調べて
ネズミ発生、浸入の原因をある程度特定できればいいでしょう。
例1)一般家庭で衛生的にわるく、隙間や割れ目などがあり浸入経路が沢山ある
例2)飲食店などで衛生的に悪く、店舗が繋がっており浸入経路が沢山ある など。
▼ネズミの生息調査を行いましょう!
現在の生息の有無を調査しましょう。(ネズミ被害者への調査)
ネズミの姿がを見た事がある、鳴き声、かじり跡、ラットサイン(足跡、ネズミが触れて汚れた跡など)など、糞や尿などの被害など。
ノミやダニの有無、目撃場所、時間など。
そして実際に出没場所の被害の調査を行いましょう。かじり跡、ラットサイン、糞、尿、など。
チェックボックスの使用も効果的です。
屋内、屋外の調査を行い住処を探しましょう。
▼駆除方法の選択 |
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衛生的な改善を行う |
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・ネズミの餌となるような物の改善 |
※対策/徹底した清掃、食べ物の保管、管理 |
・ネズミの好む環境の改善 |
※対策/徹底した清掃 |
通路の遮断 |
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・壁を貫通しているような下水、排水、などの排水設備や配管関係の隙間、
下水、排水などからの浸入、壁や天井などの割れ目や隙間、土台の隙間や基礎の風窓 |
※対策/浸入経路の封鎖、金網などの設置、忌避パテで埋める、防鼠ブラシ/チューモアブラシで埋める、家屋の改修、改善 |
巣の取り除き |
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・下水回り、キッチン回りの床下、壁の中、天井裏、空調機の中、冷蔵庫の裏の暖かい箇所、棚の奥、裏など |
※対策/巣の材料を確認して材料となる物を整理整頓しましょう。 |
駆除機器による駆除 |
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※対策/粘着シートをネズミを良くみる場所、ラットサインを確認した場所、天井裏などに設置して駆除。
この際には子供やペットの手の届かないところに設置して下さい。 |
※対策/ビクタートラップに餌を取り付けて同様の場所に設置して駆除。
この際には子供やペットの手の届かないところに設置して下さい。 |
※対策/殺鼠剤を使用して駆除しましょう。
固形の殺鼠剤はそのまま設置しましょう。
粉末の殺鼠剤は通り道に撒く(幅10cmくらいで、1mに10g程散布)
ネズミの好みそうな物(かつお節、鳥の餌などの穀類、砂糖、黒糖、ピーナッツや、よく食害にあう物など)と
混ぜて毒じ皿などに入れて使うなどします。
この際には子供やペットの手の届かないところに設置して下さい。
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